ナポリのサルトリア=アンコンは嘘もいいところだ

最近はサルトリア・ナポレターナとかスミズーラがブームになっていることもあって、いろんなサイトがナポリのサルトリアについて紹介している。

最初にナポリのサルトリアについて書き始めたのは、オーダースーツ屋。つまり、ナポリ風スタイルのモデルを作って、それを宣伝するために書き始めたわけ。

こういうナポリのサルトリアについてをもっと踏み込んで紹介し始めたサイトは大人になれる本とかいう雑多な情報サイトのライターで、それから色々なまとめサイトやパクリサイトで引用や言葉を変えたような記事がたくさん書かれるようになった。

 

そんな中で気になるのが、サルトリア・ナポレターナの紹介の仕方である。

ナポリ仕立て=アンコンという間違った紹介の仕方。

最も、上の大人になれる本というサイトでは事実に近いことが書かれている。つまりナポリ仕立てはアンコンだからナポリ仕立てなのではなく、軽さを追求してアンコンで仕立てられることが多いということ。

しかしこういったサイトを筆頭に、ナポリ仕立て=アンコンという書き方をされていることがあまりに多い。

ちなみにこのダンディズムコレクションというサイトは、大阪のオーダースーツ屋が運営するサイトなのだが、無断引用や想像や書き換えばかりで、本当に程度が低い。

よくそれでオーダースーツ屋をやっていられるなと思う。

 

それはともかく、大概のナポリのサルトリアは、アンコンではない。

肩パッドを殆ど全て省くようになったのは最近だし、今でも老舗のところはしっかりとパッドを入れる。パッドは入れすぎてはいけないが、ショルダーを構築するために非常に有用なものだ。

それに例えばある人のコンプレックスである

「なで肩」

を肩パッドを使ってスーツの似合う肩に仕上げることができる。とか、年齢を重ねて痩せてきてしまった肩に合わせるため、後から肩パッドをつけることもある。

肩パッドは女の人のブラジャーに近い個人の問題であって、仕立ての良し悪しではないのだ。

 

ちなみに生粋のナポレターノはやや厚めで、少し肩からはみ出すようなショルダーのスーツを好む。

ナポリにはそんな紳士が山ほど歩いている。

一般人はともかくバイヤーたちは頻繁にナポリを訪れるのに、どうしてこういうことをしっかり観察して、日本に紹介しないのだろう。