Sartoria Celentano サルトリア チェレンターノについて

随分前に現地で仕立てたチェレンターノのジャケットを今日着ていたので書こうかと。

サルトリア チェレンターノ(Sartoria Celentano)はローマ郊外の駅から更にタクシー10分くらいのところで、ひっそりと営む本当に小さなサルトリアだが非常に腕が良い。確かもう1人職人がいただけだからほぼ丸縫い、フェリーチェ ヴィゾーネ(Felice Visone)などの所もそうだ。

都会的で抑えの効いた落ち着いたエレガントさがあり、シーンを選ばす着れる。
しなやかなボディラインを描く感じだ。
仕事でもディナーやパーティーなんかでも問題ない万能選手、普遍性がある。

英国の伝統、軽く着心地の良いクラシックなナポリの仕立て、ローマの都会的な雰囲気の3つが巧く融合されている。
仕立て自体は典型的なナポリ仕立て。それもその筈で、ジョヴァンニ チェレンターノ(Giovanni Celentano)はナポリ生まれでアンジェロ ブラージ(Angelo Blasi)息子ニコラ ブラージ(Nicola Blasi)の下で学び、その後ローマへ移った。ブラージといえばサビーノ、チャルディ、パニコ、フォルモーサの2代目ディオニジオ ダリーゼなども学んだサルトリアでその確実な基本技術がチェレンターノの中にもある。仕事は非常に丁寧で処理も綺麗、ただナポリと違って型紙を作り残すので次からのオーダーが割と楽だ。

こんな感じでお願いというと任せろ任せろと言ったラフな感じだが仮縫いで上がってくるものの精度は非常に高い。愛される人柄で愛嬌のある人だが仕立てる服に関しては妥協が無く、彼が納得せず何度も修正をしたこともある。僕はそんなに思わなかったがどうも格好よく見えなかったようだ。顔も愛嬌があるが。ここはトラウザースもきちんと工房で作っているがこれが非常に美しいシルエットで履き心地も抜群だ。
ブリッグ(BRIGG)の傘や小物なども少し売っていたのを覚えている。

日本人の顧客も何人かいるような事も言っていた。銀座にnobunozaという店があってメジャーメイドを展開していると確か言っていた。実はnobunozaは昔行った事があって、あまり覚えてないけど小物や鞄などがメインで衣類は置いてなかった気がするが。ただ店主はとても品のある紳士だった記憶がある。僕が行った時は別々だったが今は一ヵ所で酒も飲める良い店でシャツはバッティストーニ(Battistoni)も置いてあると、日本で時々飲みにいく服好きの友人が言ってた。

 

最近はサッカー観戦の合間や終わった後ほろ酔いで書くことが多いのでちょっと乱文になってるけど、ブログも三日坊主にならず何とか続けてられるな。

今イタリアは割と暗雲が立ち込めている、というか元気がない。
FIFAワールドカップも予選敗退、経済低迷や移民問題からのEU懐疑派やポピュリスト、極右の五つ星運動などが盛んになってきているし、夏秋次第ではその先にイタリアも国民投票でEU離脱なんて事もあるのかも知れない。市場ではEU売りが続いている、特に金融株やイタリアの銀行株の空売りは激しい。
CDSの利率も上昇してるしイタリア単体程度の経済規模ではヘッジファンドたちに勝つことは出来ないだろうし、これがもしEU離脱や離脱せずともこの流れで経済的に破綻状態となれば、ドイツ銀行や保険会社が抱えるデリバティブ、CDSに火が付く可能性大で、ドイツ売りも少し始まってる。勿論ドイツの銀行のCDSは日本の幾つかの銀行も手を出して抱えてるから連鎖はするだろう。当然こういう場合はチャンスでもある、この繰り返しは世の常だろうけど。

実際話すとサルトリアなども継承問題や仕立て離れだけではなくこういった問題でも焦りを感じてる人もいる。

移民問題というか外国人労働者の問題は日本でも同じ事になるだろうけど、IT、AIの進歩による労働者の移動を見越して、一時的なものに目を瞑り正式な移民難民を大量に受け入れていないのなら正解なのかも知れないけど、ただ少子高齢化と労働力不足における様々な問題をクリアできれば良い商品になるだろうし、日本にとってはその輸出はとても良い産業になるんじゃないかなと思う。

ちなみにサッカーは勿論初めから日本を応援している。
賛否はあったが決勝トーナメントに進めたのでまだ楽しめるし良かったと思う。