ここ2~3年くらいで行った日本のショップの評価とか雑感 2

最近はナポリのサルトリアでのことを書くことが多かったので、今回は日本のことを少し書こうと思う。
青山通りの子供の城の向かいの道を曲がり少しばかり歩いた所にあるスティーヴ(Steve)、ここは何度か行った事がある。
最後に行ったのは2年位前かな、店主のIはとても物腰柔らかなでいい感じの紳士だったな。ちなみに店主の感じは気にいるが、商品にはそんなに興味を持てないというのは日本でよくある話、イタリアでは逆に物が良くても店主と馬が合わない店の方が多いのだが。
スティーヴに1番初めに行ったのは10年以上前の2006年位だったと思う、その時はサルトリア サビーノ(Sartoria Sabino)やスティーレ ラティーノ(Stile Latino)、セラファン(SERAPHIN)、アヴォン チェリ(AVON CELLI)、フェデーリ(FEDELI)、エドワード グリーン(EDWARD GREEN)なんかが置いてあったかな。
サビーノの既製ジャケットが25万円位で置いてあって聞いたら、作り的にも価格的にも明らかに外注なんだけどフルハンドでサビーノで作ってますと言われて、やっぱりこんな感じかと思ったな、しかもその時僕はサビーノで作ったジャケット着ていたんだけど。
サビーノはナポリでも高い方だし、既製はその昔ストラスブルゴ(STRASBURGO)がアルジェニオ(ARGENIO)ネームで入れてたけど60万円越えてたな。まあアルジェニオもかなりお高くとまった感じの金持ち相手の高級セレクトショップだからそこの取り分も多いだろうし。
今はどうか分からにけどセラファンのMTMみたいな事ができるみたいだし、置いてあるものはイタリア物ばかりだけど確か店のコンセプトはNYドレススタイルでまあ分かるなと思うし、初老位までの品のあるニューヨーカーを演出しようって感じなのかな、スタンダードを抑えててこういう感じはとても良いんじゃないかと思った、サビーノがマシンメイドである点以外は。とはいえその値段も妥当だし非常にオススメな素敵なお店だと思う。Iさん体調大丈夫かな。
ちなみにサビーノに関してはカサルヌォボの不便な場所にあるし最近はめっきり足が遠のいてしまった。

骨董通りの終わり、最早西麻布や広尾って場所にあるシャロン(Sharon)、ここは2度程行った事がある、4年位前と去年、前に行った時と大分置いてあるものは変わってったな。コンセプトは同じなんだろうけどどんどん高いもの高いものに変えて行ってる感じだ、確か店主のKはB.R.SHOP出身だから好みがモロに分かるな、本人らがどう思ってるか分からないけど結局グジ(guji)やリング(ring)含めた最上級B.R.ONLINE目指しちゃってるんだろうな、最近SNSで見た新人もB.R.SHOPの人だし。
今はサルトリア ソリート(Sartoria Solito)、シャマット(Sciamat)、アルフォンソ シリカ(Alfonso Sirica)、モンテサーロ(MONTESARO)、 ジ イングレーゼ(G.Inglese)、ルカ アヴィタービレ(LUCA AVITABILE)、エンリコ マンデッリ(ENRICO MANDELLI)、レ スパーデ(Le Spade)などに加えて日本人職人 直井 茂明のサルトリア ナオイ(Sartoria Naoi)や靴職人 久内 淳史のイル クオドリフォーリオ(il Quadrifoglio)もオーダー出来る、TIE YOUR TIE型B.R.SHOPか。
ソリートのオーダーをコンスタンスにやってるのに既製置く無意味さや、シャマットに関しては好きな人は好きなのだろうからそれは良いとは思うが、僕は別に作りも良くないし価格もボッてる気持ちが悪いナルシズム全開のモード服は頂けないし、それにイングレーゼやモンテサーロで税込にすると7.8万円にもなる生地でホリゾンタルというかカッタウェイというか変てこな襟にして多分Kさんが好きなんだろうけどフィナモレ(Finamore)みたいなシャツを作ったり、レスパーデでPT01作ったり、それ上位互換する意味あるのかな。
最高級や上質って意味を履き違えてる感が凄いし、日本人が弱いというか勘違いし易い値段の高さって価値基準で売ろうとしてる感はどうかと思う。シリカはああいう土着感がある服が好きなら価格的にも良いかと思う。マウロ ゴヴェルナ(MAURO GOVERNA)や置いてあった久内の靴も趣味の良い靴ではないと思った、大体あんな部分でフォールドかける靴痛いだろうに。
10年位前に流行ったマスト30代中盤位が限界のツルパツスタイルに依存している人には良いかも知れないけど、何か勿体ないなと思った。数年後には全部恥ずかしくて着れなくなるのが目に見えているからだ。それが好きな太客で回してるのか、目が覚めたりブームが終われば客離れ必至だろう、オススメは出来ないな。いい大人が行く店では無いという感想だ。

ってか、シャロン・スティーヴ・タイユアタイにもフェデーリあったのだけどこんな近所で何で同じもの置くんだろう、ニット置かなきゃならないなんて隙間を埋めるような古いセレクトショップの雛型的な考え方や使命感が未だにあるのだろうか。近いんだから間に協力してフェデーリ専門店でも作った方が良いんじゃないかと思うんだがそうはならないんだろうな、置いときゃ売れるのか。全く同じ商品でもタイユアタイは1.5倍位の値付けしてたから難しいか。

外苑西通りにあるオイスター(Oyster)、2005年位と去年行った事がる。上記のスティーヴのIさんは確かここ出身、疑問あったり方向性が違うから辞めたんだろうな、やってる事を見ればそれが良く分かる、正解、良かったと思う。昔行った時はアメカジテイストやイタリアものなんかも置いてあったな、2回ともサラッと眺めて帰ったので余り覚えてない、昔はベルベスト(Belvest)とかあったか、去年行った時は良くあるイタリアもの汎用型セレクトショップと同じ感じになってたな、行く意味ない気がする。
その外苑西通りを千駄ヶ谷方面に行った所にあるB.R.SHOP、去年行ったがここもサラッと流して見ただけなので内容は余り覚えていない。
ここも良くある流行りものを集めたイタリアもの汎用型セレクトショップ、B.R.ONLINE系のお店はスタイリングして撮った写真のマネキン売りがメインな気もする、売り方とかも含めて20代の人でそんなに細かい事気にしない人というかそこそこのもので良いと思ってる人は好きそうなお店だと思った、それは価値観の問題だから全然良いと思う。それにしてはちょっと高いと思ったけど。
ただB.R.ONLINEがオラッツィオ ルチアーノ(ORAZIO LUCIANO)やらルカ グラッシア(Luca Grassia)やらラティーノなどのマシン服をハンドとか言ってる点はどうかと思うが。
その近くに直し屋の元サルトが名前変わったフェニーチェ クローゼット(fenice closet)、その上の階にミスター フェニーチェ(Mr.fenice)がある、上は行った事無いが直しは2年位前に1度持って行った事がある。銀座もオーダーとか似たような事やってるがÐの元を離れて良かったんじゃないかと思う、奴隷扱いフランチャイズなんてやる意味無いしね。Mr.feniceにはコヒーレンス(COHERENCE)やグレンフェル(GRENFELL)やロータ(Rota)やネクタイやらがあるんだっけかな、Kの過去の失敗が活きてるのか繰り返すのかは分からないけど、Kが色々アテンドしてくれるから大丈夫か。その流れでサルトリア アレッサンドロ グエッラ(Sartoria Alessandro Guerra)やマリーニ(MARINI)のオーダー会なんかもやってるんだろうけど。
グエッラは赤坂のテイラーアンドクロース(TAILOR&CLOTHS)でもやっていてそちらの方が5~10万円位安いようだ、ソリートに関してはもうやってないがシャロンより15~20万位は安かったようだ、真面目にやってたんだろうけど、オーナーのSが商売下手というか業界人や周囲に媚びるのが下手だったんだろう。会った事はないが僕が客なら当然こちらの店に行きたいと思う。
まあ個人的には大した仕立てでもないしナポリで無名なグエッラを70~75万円で仕立てるくらいなら、ストラスブルゴでピロッツィを作る方がよほどいいと思う、ピロッツィはナポリで一流とされるパニコやチャルディに比べても劣らない服だ。グエッラは少しボリ過ぎだと思う。

前にも少し書いたが高円寺の古着屋のサファリ(safari)にも3年位前に1度行った事がある、友人が近くで飲みがあったのでその前についで服を売りに行くからというのでついて行った。初めは間違えてサルトリア系のものが置いてある3号店に持って行ったのだけど、買取は近くの1号店だそうで少し店を見てからそちらに行った。1号店はヴィンテージが置いてある普通の古着屋といった感じだった、査定は双子の人が対応してくれたのだけど傍から見てても非常に良い感じの対応で価格交渉なんかにも柔軟に対応してくれていたし、買取価格もこういった系統の古着屋では1番高いんじゃないかって思う位の値付けだった。これは持ってくる人が増えるのも良く分かる、もし不要になったものを売るのなら非常にオススメだと思う。
買う方も否定はしないが、前にも書いた通り買い初めたばかりのような大学生や20代前半位までの子が少し楽しむ分には別に良いと思うが、いつまでも買ってたり古着を漁ってSNSで服自慢はいかがなものかと思う、ましてやサイズ直しなんてアホ過ぎる、買取屋でルイヴィトンを安く買ってインスタで金持ちアピールする浅ましい女と何の違いがあるのだろうか。
ちなみに名古屋にもサルトリア系の古着屋はあるがこちらは売値はかなり高く買取はかなり安いので持って行かない方が良い、対応も悪いと服好きの知り合いが言っていた。そこで15~20万で売られているような靴を売ろうとしたら査定額が5000円だった。ちなみにそのあとサファリでそれを3万円で買い取ってくれたらしい。
しかもここの店主、鬼太郎の髪型したネズミ男Tはたまにナポリに来るようだかが非常に評判が悪い。
日本人のイメージを悪くしている。彼はナポリのサルトリアを回って乞食をしていると名前は伏せるがある老舗サルトリアで聞いた。もし客が取りに来なかった服やキャンセルになった服があったらくれ、もしくは格安で譲ってくれとかそういうのだ。そして作る訳でもなく写真だけ撮って帰る、実際それを他にも2軒のサルトリアから聞いたから他も全部そうなんだろう。何か日本の乞食が来たぞと言っていた。名前だけ借りてサルトリアには何も関係ないマシンメイド白衣を売ってもいる、ライセンス品と言えばそれまでか、そんなもんは伊勢丹にも幾らでも売ってるからな。
しかし恥も見分もない、その話を聞いた時に同じ日本人として恥ずかしくて仕方なかった。これは価値観がどうとか好みがどうとかって話ではない、日本の恥晒とはこういう人種の事だろう。もしナポリでそのシーンを見掛ける事があれば一言言いたいと思う。
印象が悪いって言えば代理店のロン毛のパパイヤ鈴木みたいなFもイタリアでは印象が良くない、上から目線に皆クエッションが付いているし、無責任さはナポリ人も顔負け。
同じFでも某メンズ雑誌の方のFは非常に好印象で、皆好意的で正反対だ。皆取材を受けたことを覚えていて、感謝している。僕は雑誌を読まないし、別に興味もないが、しっかりとした関係を作れるなら雑誌ライターとしては優秀だと思う。

今回関西に行く用事があったのでついでにコッチネッラ(Coccinella)や船場ビルディングなど覗いてみたかったが都合で行けなかったのが残念だ。
別に建物自体に興味がある訳ではなくて東徳行のサルトリア ラファニエッロ(Sartoria Raffaniello)やアルベロ(ALBERO)などが入っていて他にも何か面白そうな店があればと思い行ってみたかった。
アルベロはサルトリア セミナーラ(sartoria seminara)、サルトリアカブト(Sartoria Cavuto)の甲祐輔やコルコス(corcos)の宮平康太郎の師匠のサルトリア フランチェスコ グイーダ(sartoria francesco guida)を扱ってるお店で是非見てみたかった。アルベロは元TIE YOUR TIEのMが店主だし、セミナーラって事は東京のディエトロ レ クインテ(DIETRO LE QUINTE)と同系列なのかな、それならオーナーはYかね。マロル(marol)、フェデーリ、マリーニ、チェレリーニ(CELLERINI)などもあるようだ、Kかっというか皆フェデーリ好きだな、フェデラーか。でも確かにミリオネアとかは良いな。ただTシャツやポロの卸値はかなり安かったと思うがタイユアタイの高級イメージ戦略のお陰で高い値付けが出来るから便利なのか。ま、そんな事はどうでも良いか。置いてあるものの好みは別としてコンセプトもあるのだろうから、好きな人には良いお店だと思う。

銀座界隈の店などにも行った事があるから今度はそれを書いてみようかな。ま、こんな陰気なブログ誰も興味ないかも知れないだろうけど。。。